※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
こんにちは、れんです。
新築の照明で「やってよかった」の声が集まる筆頭が、折り上げ天井+コーブ照明です。天井の一部を一段高く折り上げ、その縁に照明を隠して天井を照らす。光源が見えないのに部屋全体がやわらかく明るい、ホテルの上質さそのものの手法です。
ただしこれは設計段階でしか仕込めない照明で、寸法をひとつ間違えると「器具が丸見え」「光がムラだらけ」になります。この記事では、設計者として実際に押さえている寸法とコツを、隠さずお話しします。
目次
この記事でわかること
- コーブ照明が部屋を心地よくする仕組み
- 器具を隠す「幕板」と折り上げ寸法の実務値
- 光が天井にきれいに伸びる器具の置き方
- よくある失敗3つ(器具が見える・ムラ・天井材の反射)と防ぎ方
仕組み:天井を「照らされる面」にする
コーブ照明の主役は器具ではなく天井そのものです。折り上げの縁に仕込んだライン照明が天井を照らし、その反射光が部屋全体にふんわり降りてくる。
- 光源が目に入らないので、まぶしさがない
- 天井が明るいと空間が高く、広く感じられる
- 影が柔らかく、肌も部屋もきれいに見える
直接照明のような効率はないので、部屋の明るさの土台+雰囲気づくりと位置づけて、手元の明るさはダウンライトやスタンドと分担するのが基本形です。
実務の寸法:この3つで決まる

- 幕板(器具を隠す立ち上がり)……器具の高さより数ミリ高くすると、どの視点からでも光源が見えません。
- 折り上げの深さ(天井までの距離)……150〜200mmが目安。浅すぎると光がすぐ天井にぶつかって明るい線になり、ムラの原因に。深いほど光はなだらかに伸びます
- 器具の位置……中央か幕板側に寄せて置きます。壁際に置いて真上に向けると、器具直上だけが明るくなって光が伸びません。
この3つのバランスで「光の伸び」が決まります。図面の段階で断面を描いて、座る位置からの視線と光の角度を確認するのが設計の作法です。
器具はライン照明を「切れ目なく」
光源には連結できるLEDライン照明を使います。ポイントは2つ。
- 切れ目を作らない……器具と器具の間に隙間があると、天井にその影がそのまま出ます。連結時に光が途切れないタイプ(シームレス型)を選ぶ
- 調光対応にする……コーブは「全開」より「絞った状態」が美しい照明です。夜のくつろぎ時間に30〜50%へ落とせるよう、調光器とセットで計画してください
よくある失敗3つと防ぎ方
- 器具が見える……幕板が低い、または離れた位置(階段・キッチン)からの視線を見落とすのが原因。図面上で「部屋の中で目線が高くなる場所」から線を引いて確認します
- 光にムラが出る……器具の切れ目、置き方(真上向き)、折り上げの浅さが三大原因。上の寸法とシームレス型で防げます
- 天井の仕上げ材で反射が変わる……光沢のある天井材は器具の粒がテカリとして映り込みます。コーブの上の天井は艶消しの白系が鉄則。木目天井は雰囲気が出ますが、反射率が下がるぶん明るさは控えめになります


費用感と、あと付けの選択肢
折り上げ天井は内装工事なので、新築・リノベの設計段階が唯一のタイミングです。折り上げ+器具+調光で、部屋の規模により十数万円〜が目安になります(工務店の仕様で大きく変わるので、見積もりで確認を)。
「もう建ってしまった」という方は、梁や家具の上にライン照明を置く簡易コーブという手があります。天井を照らす原理は同じなので、賃貸向けの記事もあわせてどうぞ。
まとめ
- コーブ照明は「天井を照らして反射光で包む」新築の上質枠
- 寸法は幕板、器具より2、3mm高く・折り上げ、天井の隙間150〜200mm・器具は上向き
- 器具はシームレス型+調光対応。天井は艶消し白が鉄則
- 検討は設計段階で。断面図と視線のチェックが失敗を防ぐ
天井がやわらかく光る家は、夜の時間の質が変わります。設計中の方は、ぜひ照明の打ち合わせで「間接照明できますか」と聞いてみてください。
れん
